エルネスト・ダルトロフ

1904年にキャロンを創業し、花と革・スパイス・樹脂の大胆な対比でメゾンの礎を築いた調香師。

France

調香師エルネスト・ダルトロフのポートレート

エルネスト・ダルトロフについて

エルネスト・ダルトロフは1904年にパルファン・キャロンを創業し、20世紀前半のフランス香水に大きな足跡を残した調香師です。花への愛情から独学で調香へ進み、フェリシー・ワンプイユと香りと造形の世界を築きました。

経歴

1867年にフランスで生まれ、旅や服飾業を経て香水の道へ入りました。1904年にキャロンを創業し、第一次世界大戦後から1930年代にかけてメゾンの主要作を制作しました。第二次世界大戦期に米国へ渡り、1941年にニューヨークで亡くなりました。

創作スタイルと哲学

花を中心に据えながら、革、スパイス、樹脂、アルデヒドなどを大胆に対置する構成が特徴です。女性用・男性用という当時の境界を揺さぶり、濃密さと明晰な輪郭を両立させました。

代表作

  • 『Tabac Blond — Caron, 1919』— 革とカーネーションの対比で時代のジェンダー観を揺さぶった作品。
  • 『En Avion — Caron, 1932』— 先駆的な女性飛行家への敬意を込めたスパイシー・フローラル。
  • 『Pour Un Homme de CARON — Caron, 1934』— ラベンダーとバニラを軸にした、メゾンを象徴する男性用香水。

手がけた香水