マテリアル
バニラを核に樹脂と煙が重なるアンバー・バニラ。エレミとパチュリの鋭さから、ベンゾインとマダガスカル産バニラの濃密な甘さへと移ろい、フランキンセンスとラブダナム、ウードやグアヤクウッドが深く燻る余韻を残します。
調香師: セシル・ザロキアン
マテリアル
バニラを核に樹脂と煙が重なるアンバー・バニラ。エレミとパチュリの鋭さから、ベンゾインとマダガスカル産バニラの濃密な甘さへと移ろい、フランキンセンスとラブダナム、ウードやグアヤクウッドが深く燻る余韻を残します。
香りの展開と個性
マテリアルは、バニラを主役にしながらも、樹脂と煙が陰影を与えるアンバー・バニラの香りです。ピリッとしたエレミと土っぽいパチュリから始まり、マダガスカル産バニラとベンゾインが溶け合って、濃厚でクリーミーな樹脂の甘さへと移ろいます。ドライダウンではフランキンセンスとラブダナム、グアヤクウッドが煙とウッディさを深め、ウードとオスマンサス、トンカビーンがレザー調の陰影や果実感、ナッティな甘さを重ね、単なるグルマンではない奥行きのある余韻を描きます。
こんな人・場面に
肌に乗せると立ち上がりはエレミとパチュリのシャープさがありつつも、ほどなく濃厚なバニラと樹脂が溶け合う重みのあるヴェールとしてまとえます。最初の数時間は腕一、二本分ほどしっかりと香り、時間とともにフランキンセンスやラブダナム、ウッディノートが乾いたスモーキーさを強め、バニラは柔らかく丸みを帯びた印象に。秋冬の夜や静かなシーンでの使用に適し、暑い環境や室内では控えめなスプレーが勧められます。樹脂とバニラが主役の重厚なアンバー調のため、もっとも活きるのは秋冬の冷たい空気の中です。涼しい春先や夜にも向きますが、暑い夏の日中はやや重く感じられる傾向があります。拡散性は拡散力は強めで、付けた直後から数時間は数メートル先にも感じられるアンバー・バニラとインセンスの濃密なオーラを放ち、その後は穏やかながらも会話距離で存在感のある香り立ちに落ち着きます。持続性は持続は長く、肌上でおおよそ8〜12時間ほど香りが感じられ、バニラとベンゾイン、樹脂の濃厚な余韻が長時間しっかりと残った後、ウッディとインセンスの柔らかなスキンセントへと落ち着きます。肌質や気温で変わるため、これらは公式の構成と濃度から導いた編集推定です。
調香師とボトル
2021年発売のオードパルファムで、調香師はセシル・ザロキアンです。オデッセイ コレクションのボトルに収められたマテリアルは、琥珀を思わせる深いブラウンの透明フラコンにゴールドのプレートとキャップを組み合わせたデザイン。研ぎ澄まされた直線的なフォルムが、樹脂の艶めきと重厚な余韻を視覚的に表現している。









